新型コロナウイルス感染症(Covid-19)終息後の世界で最も重要とされること(そして、それは既に露呈され始めている)
- 2020/06/12
- 19:20
たくさんの「気づき」を与えてくれたことについては、以前にも綴りました。
ピンチをチャンスに捉える姿勢の会社や人がいる一方で、
会社や人の「器」もまた露呈し、
この会社、この人は、「無理!」という事も起こっていたのではないでしょうか?
(コロナ離婚?も話題になりました)
情報がSNSで氾濫する中、
デマを受けて慌てふためく人々は、マスク、トイレットペーパーなどを買い占めました。
「感染者たたき」をする人や、ただただ政府に文句をいう人たち、もたくさん現れました。
在宅の時間が増えても家事や育児に協力しないパートナーも露になりました。
エッセンシャルワーカーをばい菌扱いしたり、八つ当たりの対象にしたりする客なども現れました。
会社という組織でみると、
私は感染しないし、マスクせず、根性論で乗り切ろうとする経営者がいました。
テレワークができるのにそれを認めず、出社を求め続ける経営者もいました。
あたりの様子を伺い、あの会社どうするのか、政府の指示はどうなのか、判断できない経営者もいました。
テレワークで部下を執拗に監視し、仕事をしない上司もいました。
皆さんも何らかのご経験があるのではないでしょうか?
今では、早くも満員電車が復活!惰性的に(⇇とても重要)「全員出社」を命じ、変化をせず、自分の立場だけを主張し、守ろうとする人たちがいます。
その逆に「新しい生活様式」に過剰適応してクレーマーと化す人々もいます。
と、ひっちゃかめっちゃか(今はこんないいかたしない?笑)です。
記事読んで共感したのは、
新型コロナウイルスような未知の物体の出現によって、人は、
未知のものの恐れに対してのストレス耐性が試され、そして、暴かれたのです。
「不都合な真実」を次々と暴き出していったのです。
「不都合な真実」とは、皆が、以前から何となくは気づいていた「もの」が変化せざるえない状況に投げだされて、見えなかったことにしていた「もともとあった真実」のことなのだと思います。
この記事では、(V・E・フランクル『それでも人生にイエスと言う』山田邦男・松田美佳訳、春秋社)を引用しています。
【最後の最後まで問題でありつづけたのは、人間でした。
「裸の」人間でした。
この数年間に、すべてのものが人間から抜け落ちました。
金も、権力も、名声もです。
もはや何ものも確かでなくなりました。
人生も、健康も、幸福もです。
すべてが疑わしいものになりました。
虚栄も、野心も、縁故もです。すべてが、裸の実存に還元されました。】
今回の新型コロナウイルス(私の住む香港では、中国問題など)、不確定要素(リスク)の強い出来事の上では、不確実の世の中を流れるように動く「行動力」と「順応性」が試されます
しかし、それ以上に、人々は、「器」が、そして、「人間性」が試される気がします。
まさに、フランクルのいう裸の存在です。
友人の会社の話を聞いていても、
「自分だけよければ良い」または、「自分の会社だけ良ければよい」的な発言をする上司・経営者、
「全く危機管理を意識がない」上司・経営者、
「命より金と言わんばかりの指示」をする上司・経営者、
「体裁だけ気にする」上司・経営者、
従業員は、上司・経営者、会社を見ています。
人は、人をきちんと見ています。
裸になった時にどうふるまうか。
香港の大手商社の社長は、経営者として、きっと、色々なことが、心配だったはずですが、新型コロナウイルスの状況下、毎朝、社員が「無事かどうか」だけをオンラインで声をかけたそうです。
その会社は、経済危機の時も人員整理をせず、今も、その時のことを感謝し、働いている方がたくさんいるそうです。
皆は考えはじめると思います。
この会社で、この人について行っていいのか?
この人とこのまま付き合っていって良いのか
本当に一緒に歩みたい人、誰とどう生きていくのかを。
そこが露呈し、問われていくと思うのです。
最後に「遊動者の知恵」についての記載もとても興味深いです。
コミュニケーションの仕方を変える(フットワーク)のことも書かれています。
それは、まさに、どの『土地』に存在することが、
あるべき自分でいられるのか、
住む場所も、仕事も、時に付き合う友人までも変えてくという生き方に似ている気がしたのです。
ご縁でたまたまこの文を見て頂いている人もきっと、
衣食住が確保され上で(生活の質?はともかく)
きっと、最後の欲求を致したいともがいているではないでしょうか?
意識している、意識していないにしろ、
人から認められたい、存在価値を分かってほしい、
そんな「承認欲求」や人としての尊厳を保つのに必要とされる信頼関係やコミュニティーといったソーシャル・キャピタル(社会関係資本)を求めているのではと思うのです。
この波は、止まる気配がありません。
会社、所属組織、人間関係をもっともっと疑問視する人々が増加するはずだと思います。
「すべては、その人がどういう人間であるかにかかっている」というシンプルかつ重大な啓示は、と表現がありましたが、どんな活動においても、自分が自分らしくこの世を生きるために、「人間性」豊かな人のそばで、「小さくても」豊かに、不確実な世の中を乗り越えていきたいと思います。。
話はだいぶ、ずれましたかね、、、、、。笑・
【参考】
東洋経済オンライン 2020/06/06 16:00
https://toyokeizai.net/articles/-/354839
コロナが暴いた「この人は無理」という人間性(「元の世界」に満ちていた不正や欺瞞が露呈した)
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