利回り(パフォーマンス)の考え方(都合よく解釈しない・騙されない)
- 2020/01/10
- 18:03

ファンドトゥファンドの積み立てプランで最も多い質問は、
『利回り(パフォーマンス)はどれくらいなのですか?』です。
どうやら、巷では、『複利』で増えるからものすごい利回り(パフォーマンス)がでる
といわれている方が多くそのように問い合わせをする方が多いです。
配当がない(配当型はありますが、ここではさておき)ファンド(投資信託)で運用し、
そのファンド(投資信託)の値上がりがリターン(利益)になるもので、
『利回り(パフォーマンス)』が、XX%と答えることはおかしな話でナンセンスです。
『Toyotaの株が年間何%で上がるのですか?』と聞いているようなものです。
どうやら、日本の方は、『リスク(不確実性)』をとるのは嫌だが、
『リターン(利益)』をたくさんほしいと都合のよく考える方が多いようです。
『リスク(不確実性)』と『リターン(利益)』との関係性を理解していないということになるかと思います。
同じ投資額であっても、
① ファンド買い付けする時期(タイミング)が違えば、同じアロケーション(買い付け)でも買い付けできる個数は変わります。
例:鈴木さんは、1万円で1/1にファンドA(1万円/個)を購入→Aファンド1個保有
佐藤さんは、同じく1万円で1/2にファンドA(5,000円/個)を購入→Aファンド2個保有
1年後Aの価格が2万円だとすると鈴木さんのパフォーマンス(利回り)は、200%、
それに対して佐藤さんのパフォーマンス(利回り)、400%です。
また投資金額が違う場合は、
② 固定の手数料の関係上、パフォーマンス(利益)はやはり変わります。
例:固定で年間1万円の手数料がかかる場合、鈴木さんは、Aファンドに100万円を投資、
それに対して佐藤さんは、Aファンドに10万円を投資。
1年後Aファンドの価格が同じ場合、鈴木さんのパフォーマンス(利回り)は99%、
それに対して佐藤さんのパフォーマンス(利回り)は、90%となります。
*積立であれば、
ファンドの毎月購入価格が変わるわけですし、
さらに買い付けるファンドは一個だけではなく、数個バランスよく購入するわけですし、
金額によっては、ボーナスの配分があり、利回りを高くしやすいことも想定されますし、
日本人の場合は、外貨での購入となると、毎日のファンド購入の際の為替も異なるわけです。
それらをすべて考慮すると、組み合わせは、
何百何千何万となり、それこそ一人も同じパフォーマンス(利回り)にはならないことになります。
このことがしっかりで理解できて、ファンド積み立ては購入すべきであり、
単純に
『うちはパフォーマンスはいいですよ!』なんて言う人の言いなりにならずにすむわけです。
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